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The Origin Of Def Fect  ~Side Stroy(3)Dancers, be ambitious~

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jinbee-essays-in-idleness.hatenablog.com

 

 

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Side Stroy -Dancers, be ambitious-

 本編に少しだけ記述があるが…創設当時は、Def Fectは大学生の枠組みを意識した組織ではなかった。専門学校生や高校生等、幅広い枠組みの中で若人たちの交流を目的とした団体であった。

 

 今回は、大学生以外の枠組みについてのお話を書いていこうと思う。

 

 

 

1 New Jack(新参者)

 ストリートダンスが認知され、様々な現場での教育活動が実施されている。幼稚園や小学校などの「キッズ」と区分される年代から50代ほどの大人までダンスに年齢の枠は存在しないような世界が当たり前になった。

 今では小学生に「ダンス、どれくらいやってるの?」と聞けば、「うーん、8年」と答えが返ってくるほどだ。筆者自体のダンス歴が10年だということを考えると、驚くべき年数だ。栃木県では大学生のダンサーたちが人数が多くなっているが…ダンスを大学生で始めること自体が、もはや遅い出来事になっているかもしれない。

 

 当たり前のことではあるが、大学生となる年代以前に”ダンス”に触れ合い、そして、続けている人たちがたくさんいるのである。

 

 Def Fectの設立当時…『New Jack』という高校生たちの集まりがあった。彼らはダンススクールで、また、学校の部活動でダンスを経験した者たちであり、”高校生”という青春をダンスに打ち込んだ者たちだった。

 現在でもそうであるが、”キッズ”という枠組みは中学生までである。高校生以上は大人と交じり合うことが年齢の区分だ。しかしながら、高校生という「キッズ」とも「大人」とも違う微妙な年代の中で、様々なことを模索していた。精神的も肉体的にも未熟で、法律の区分の中で出来ることと出来ないが分かれる。そういった難しい年齢区分であると思う。

 ストリートに飛び出し、大人と共に練習を繰り返す者もいれば、ダンススクールに通い、先生に教えを請う者もいる。そんな中で自分に出来ること、将来を見据えて様々な活動をしていた。

 練習場所の確保、仲間を見つけるなど…大学のサークルには分からない苦労もたくさんあったように思える。彼らはダンスにも飢えていたが、それ以上に同年代の理解者、そして、教えを請うことの出来る誰かを探していた。そういった中で、大学生という少し年齢の者たちが刺激し合える仲間になり得る可能性があったのだ。

 

 ここで敢えて書いておきたいが、高校生と大学生、18歳と17歳という年齢は日本の現状を見るに大きな溝があるような気がしている。大学生であれば許されるような風潮も高校生では許されない。もちろん、法律に違反する行為はいけないことではあるが…行動制限が大きく違っているような気がするのだ。

 

 今更ながら、当時の自分も高校生たちと交流を持つ場合は少し気を使っていたような気がしている。大学生とは身体の出来も違う訳だし、精神的にも未熟だ。経験出来ることも多くない。だからこそ、最善手が大学生の指導とは違うように感じられたからだ。

 そんな中でも創設に関わった当時の若人たちは、様々な者を吸収し、その中で足掻いていった。自分の将来、ダンス、悩みは尽きなかったかもしれないが、ゆっくりと栃木にとっても大きな存在になったように感じている。

 

 

 

2 JOKER

 そんな高校生たちの出会いの中で、今でも付き合いの続く彼がいた。大田原市に住み、国際医療福祉大とも関わり深いナオキ(仮名)である。

 正直な話、出会った当時は”危うい奴”だと感じていた。外見はイケメンである。しかし、傷を持つような、若さの中にコンプレックスがあるような…危険な男というよりは、腹の中に爆竹を抱えているような雰囲気。

 高校生の時であれば、誰しもそうであるが、リピドーがあって、変に自信があって、流行りに敏感で…そういった者をすべて併せ持ったような人間だったと思う。

 

 自分自身もコンプレックスなどのドロドロした感情を内包した人間である。なんというか同種の何かを感じとったのかもしれない。

 

 ナオキはその後、進学のために栃木を離れるが…当時のDef Fectの規約は大学生だけを対象にするものではなかったため、彼は「栃木vs群馬」においてもDef Fectの選抜選手として試合を果たしている。

 

 彼はいつもこう言っていた。

「仲間がほしい」

 彼の願いを僕は痛いほど理解出来た。それは単純に”ダンス友達がほしい”ということではない。同じように研鑽出来る、そして、様々なことを語り合える誰かがほしかったのだ。しかし、それはとても難しいことように思えた。

 

 彼はダンスに打ち込んだ人間である。同世代に彼のようにダンスを打ち込んだ人間が果たして何人いるだろうか?彼のように練習した人間がどれほどいるだろうか?

 

 これは、決して練習量がない人を貶している訳ではない。ただ、彼と同等の人を探すには、この地域では人が少なすぎるように思ったのだ。目的意識の違い、それを修正していくことも難しい。目線の高さの違い、目線の方向の違い…様々な人が様々な目的でダンスをしている。そんな中で自分と全く同じ方向を向き、同じ目線の高さを持つ人間を探すことは難しいことだ。

 

 彼は”ストリート”という世界に、そういった人間を求めた。

 それは正解であり、ある意味間違いのように感じた。全員がほぼ年上の人間であり、意識も高い。しかしながら、同年代の仲間を…その気持ちは決して満たされることはないから。

 

 

 

3 I Will Be Back

 彼が進学先から帰省してきた時、少し垢抜けたような顔になっていた。

 この小さな世界よりも大きな世界を知り、様々な経験をしたからだ。正直、尖って帰ってきたかと思った。しかし、そんなこともなく、若いながら…対応力を得た人間になっていた。

 

 時間が進み、彼の元々いた地域にも新たな人材が増えてきていた。

 同世代がいたのだ。少しずつ溶けこむ彼を見て、僕は少し安心したことを覚えている。

 

 Def Fectは、そんな彼を温かく迎えたと思う。

 同じダンスをする仲間として、先の世代とダンスをした者として…彼の知識や経験は非常に大きなものだったように思える。

 

 彼から「栃木vs群馬」の予選会に出てもいいのか?という相談を受けたのは、そんな矢先だった。Def Fectの規約がそうなっていたとは言え、ほぼ大学生の中に彼が入ることは、果たしていいのだろうか?

 一瞬、そんな考えがよぎった。しかし、よく考えてみれば、彼は最初から”Def Fect”なのだ。しかも、最古参だ。設立当初からDef Fectを知る一握りの人間だ。企画イベントを運営していた執行部も了承し、彼は予選会に参加し、HIPHOPの代表メンバーとして選抜された。

 

 なんだか嬉しくなった。

 仲間を欲する彼が同世代の舞台で、違うスタージで培ってきたものを融合し、一緒に踊る。そんな姿がとても誇らしかった。そして、一気に彼が成長したような気になった。

www.youtube.com

 

 予選会から本番に至るまで、彼は様々なことに尽力し、また、イベントが終了してからも彼の出身地域に影響を与えた。後輩の育成に取り組み、様々な話をし、たくさんのことを共有し合った。

 

 彼がDef Fectや栃木に対して、心を向けてくれることが本当に嬉しかった。”出身地域”、”チーム”…ストリートダンスにおいて自分の背景となり、力を与えてくれるものは数多く存在している。

 REPRESENT”(レペゼン)

 ストリートの文化においてよく使用される言葉だ。ダンスバトルの時でもショーケースでも、普段の会話でもよく出る言葉。「~を代表する」という意味。

 普段、聞きすぎて、身近過ぎて気がつかない言葉かもしれない。そんな「~を代表する」という意味は、身近にあっていい言葉なのだろうか?

 

 僕たちはいつの間にか、何かを代表し、何かを背景に持つ。しかし、その本当の重みを知るのは、一体いつなのだろう?

 

 ”大学生”たちは、よくも悪くも他地域からやってくる者ばかりだ。そして、この地でダンスを学んでいく。ストリートの文化に触れ、流行りや自分の信念の元に自分自身を構築していく。

 ふとした拍子に考える。自分はどこの代表なのか?”代表”と名乗っていい者なのか?

 

 栃木県の大学生のダンスシーンにおいて、最もそんな疑問が解決しづらいことなのかもしれない。そして、最も理解しがたいことなのかもしれない。

 Def Fectは懐が深い組織である。そんな中、彼の「仲間がほしい」という願いは、自分の居場所を求めるものだったような気がする。誰かに肯定されてこそ、自分が肯定するからこそ、そこに誇りは生まれる。

 彼が原初の時代に感じたことは、その時に「レペゼン」という初めて意味を成したことで成立したのではないかと思う。彼は故郷を代表する誰しも認めるダンサーになったのだと感じるのだ。

 

 

5 Love is doing small things with great love

 時間が過ぎ、New Jackと名乗っていた者たちは、もはや古参となった。

 栃木県を離れた自分のSNSに彼らの活躍が流れてくる。Def Fectと一緒の写真を載せながら。

 

 ここに書くことが出来なったが、イベントオーガナーザーやクランプの道を歩む彼女もNew Jackであったし、ブレイクダンスを教える彼もその世代だった。時間が過ぎ去っても彼らは挑戦し、そして、Def Fectを支えてくれている。

 彼らは、僕の気持ちを知ることはないだろう。それがとても嬉しい。

 打算も思惑もない中で、Def Fectの後輩たちと一緒にダンスをしてくれている。それが本当に嬉しい。

 

 現在では、高校生と交流することは少ないかもしれない。大学生という枠組みでの交流の方が遥かに多い。そんなダンスシーンの中で、”ストリート”という社会人と学生とが交流するように、そこまで時間を過ぎた訳ではないが…現在のダンスシーンはある意味、一つの在り方ではないだろうか?

 社会人と学生のシーン、サークルとクラブシーン…など現在でも在り方を模索することは続けられているが、そういった意味でまだ成長途中の栃木県のダンスシーンはこれからも変化していくだろう。

 

 単発的な変化を良しとせずに、中期的な目線で様々な交流が増えていけばこれからもたくさんの出会いが生まれると考えられる。高校生・大学生、双方は短期的な出会いかもしれないが、そういった”架け橋”となる人物が存在していることは、とても恵まれた環境なのだと思う。

 

 誰しも最初は”新参者”だ。

 新参者の願い、それはダンスシーンを動かす次の大きな力に変わっていくかもしれないなのだ。

 古参となった”New Jack”たちの活躍にこれからも期待している。

 

 

 

 
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